建築吉日、建築カレンダーについて
家づくりコラム
2026.01.11
目次
はじめに
家づくりを考え始めると、「建築吉日」や「建築カレンダー」という言葉を目にすることがあります。
建築吉日とは、新築工事や増改築工事を始めるのに良いとされる日のこと。
地鎮祭や上棟式などの神事、建て方開始(柱建て)、入居日(引っ越し日)などを決める際の参考として用いられています。
ここでは、家づくりでよく話題にあがる暦について、代表的なものをご紹介します。
まずは馴染みのある「六曜」について
六曜は、日取りを考える際によく知られている考え方です。
大安(たいあん):すべてに吉
友引(ともびき):午前中と夕方~夜は吉、昼は凶
先勝(せんしょう):午前中は吉、午後は凶
先負(せんぷ):午前中は凶、午後は吉
赤口(しゃっこう):正午頃のみ吉、その他は凶
仏滅(ぶつめつ):もとは「物滅」と書かれ、神事では必ずしも悪い日ではないとされています
建築吉日の「十二直(じゅうにちょく)」とは
十二直は、北斗七星の動きをもとに吉凶を判断したとされる暦です。
建築において吉とされる日には、次のようなものがあります。
建(たつ):開店、移転、柱立て、棟上げ、新規事業の開始など、すべて吉
満(みつ):建築、移転、開店、祝い事など、すべて吉
平(たいら):地固め、柱立て、祝い事などに吉
定(さだん):建築、移転、開店、新規事業の開始などに吉
成(なる):新規事業の開始に吉
開(ひらく):建築、移転、開店などに吉
地鎮祭や上棟に選ばない方が良いとされる日
一方で、次のような日は注意が必要とされています。
破(やぶる):物事を突き破る意味を持ち、勝負事には吉とされる
危(あやう):何事も危険を伴う日とされ、旅行や登山なども避けた方が良い日
閉(とず):祝い事、地鎮祭、棟上げは凶
(金銭の収納、建墓、便所造り、壁やふすまの穴ふさぎには吉とされることもあります)
十二直以外で良いとされる「一粒万倍日」
十二直ではありませんが、よく耳にする吉日が一粒万倍日です。
一粒の種が万倍に増えるとされ、古くから商売始めや開店など「事始め」に使われてきました。
月に4~5日ほどあるため、契約日を選ぶ際の理由付けの一つとして参考にされることもあります。
三隣亡(さんりんぼう)について
三隣亡は、現代では「建築作業をしてはいけない日」と言われることがあります。
この日に工事をすると、その家だけでなく両隣を含む三軒が火事になる、という言い伝えから、実際にこの日を休工日にする工務店もあるそうです。
しかし、もともとの暦では「三輪宝(さんりんぼう)」と書かれ、
「屋立て良し」「蔵立て良し」など、建築に良い日と注記されていたとも言われています。
その後、どこかで解釈の誤りが生じ、現在の「三隣亡」という表記に変わったと考えられています。
建築カレンダーとの向き合い方
建築カレンダーには、明確な根拠があるものもあれば、
昔からの言い伝えや経験則に基づくものもあります。
大切なのは、
すべてを鵜呑みにすることでも、すべてを否定することでもなく、
「そういう考え方もある」と知った上で判断すること。
日取りやタイミングで気になることがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。
建築カレンダーの考え方も含めて、お客様の暮らしに合った家づくりを一緒に整理していきましょう。
Mika Seike
清家 美佳
住生活アドバイザー・コーディネーター
家づくりは、人生の中でも大きな節目のひとつ。
「せっかくなら良い日に始めたい」と思われるお気持ちは、とても自然なことだと思います。
私たちは、暦だけに縛られるのではなく、
ご家族のスケジュールや想いを大切にしながら、
無理のない・納得できる家づくりを一緒に考えていきたいと考えています。
気になることがあれば、どんなことでもお気軽にお声がけください。