ウォークインクローゼットの活用方法
家づくりコラム
2025.04.22

目次
はじめに
広々とした収納スペースは、洋服や荷物をたっぷり収納できるだけでなく、整理整頓もしやすい空間です。しかし、その魅力を活かしきれていない人も少なくありません。
今回は、ウォークインクローゼットの収納配置のタイプや収納のコツをご紹介します。ウォークインクローゼットを検討中の方や、今あるウォークインクローゼットをより便利にしたいと思っている方はぜひご覧ください。

クローゼットの種類
最もベーシックなものが壁面を活用したクローゼットです。一般的に、ハンガーを掛けるパイプがあり、狭いスペースを活用して洋服などを収納できます。ウォークインクローゼットは、中を歩けるタイプのクローゼットをいいます。奥行きがあるため、かさばるものも収納しやすいでしょう。ウォークスルークローゼットは、出入り口が2か所にある、通り抜けられるタイプのクローゼットです。動線を意識したつくりになっています。
縦長の部屋には「L字型」がおすすめ
一番多いパターンの「L字型」は、縦長のウォークインクローゼットにおすすめの型です。全体を見やすく、スペースを有効に使えます。「コの字型」に比べると収納スペースは少なくなりますが、その分通路や空間を確保しやすいでしょう。パイプを利用する場合は、交差する部分にデッドスペースが生まれやすいため工夫が必要です。

たくさん収納するなら「コの字型」
入り口から見て両側、さらに奥の壁面3面を利用する方法が「コの字型」です。壁面を最大限利用するため、スペースを有効に使いながら収納力をアップすることができます。ただし、面積の小さなウォークインクローゼットの場合は、通路部分が狭くなるかもしれません。デッドスペースができやすいため工夫が必要です。

通路を広くするなら「Ⅰ型」
壁一面だけを収納スペースとする型が「Ⅰ型」です。収納スペースの幅が洋服や棚の奥行のみで済むため、廊下のような細長いウォークインクローゼットにも向いています。クローゼット内の通路を広く取りたい場合にもおすすめです。
ウォークインクローゼットの活用術
ウォークインクローゼットを活用する第一歩は、スペースを「ゾーン」に分けることです。以下のようにエリア分けをすると、見た目も使いやすさも抜群になります。
・洋服ゾーン:ハンガーポールに洋服を種類や季節ごとに分類してかける
・小物ゾーン:バッグ、帽子、スカーフなどを棚やフックに整然と配置
・ストックゾーン:シーズンオフの服や普段使わないアイテムを収納ボックスにまとめ、上段にしまう
通常のクローゼットでは難しい「ゾーン分け」が可能になるのは、ウォークインクローゼットならではです。

定期的な見直しで快適さをキープしてください
ウォークインクローゼットを快適に使い続けるには、定期的な整理整頓が必要です。広いがゆえに物も溜まりやすいため、不要なものを処分する習慣をつけましょう。
・「1年以上使っていないもの」を手放す
・季節ごとに衣類や荷物を入れ替える
・使いやすいものを手前に配置する
これを続けることで、クローゼットも気持ちもスッキリした状態をキープできます。上手な収納のコツは、デッドスペースをなくすことです。ハンガーパイプを2段にしたり、棚を組み合わせたりと、空間にあわせて工夫してみましょう。