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資金(ローン)
2022/12/10

団体信用保険とは?選ぶ際のポイント

住宅購入で住宅ローンを組む場合、「団体信用生命保険(団信)」とは一体何なのか、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者に万が一のことがあった時、家族や家を守ることができる保険です。加入していない場合は、家族に大きな負担が残ってしまう為、住宅ローンを組む場合、団信への加入は重要です。
今回は、団信の概要や加入するメリットについてご紹介します。住宅ローンを検討している方は、ぜひ参考にしてください!

団体信用生命保険は住宅ローンに特化した保険

団体信用生命保険とは、住宅ローンの債務者が返済期間中に死亡或いは高度障害状態になった時などに、その保険金で住宅ローンの残高が完済される保険です。一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。また、借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあり、契約時には慎重な検討が必要です。

特約付きの団信を選ぶことで保障範囲は広がる

特約なしの団信(一般団信)

特約なしの団信は契約者が死亡もしくは高度障害状態になった時に保険金が支払われるものです。高度障害状態とは生命保険会社が指定する所定の状態をいい、例えば両目の視力を失い回復の見込みがない場合は高度障害状態と認定される場合があります。

夫婦連生団信

夫婦の収入を合算して住宅ローンを契約する場合などに利用できる団信です。夫婦の一方が主債務者、もう一方が連帯債務者になる「連帯債務型」の住宅ローンで利用されることがあります。

同じく夫婦で協力して借入れる形式である「ペアローン」の場合、1つの物件に対して夫婦それぞれが住宅ローンを契約するので、一方の債務者が亡くなっても、もう一方の債務者の住宅ローン残高は残ったままとなります。

「連帯債務型」の住宅ローンで夫婦連生団信を利用すると、夫婦どちらか一方が死亡または高度障害状態になったときに住宅ローンの残債が全額返済されることが一般的です。

3大疾病保障付き団信

住宅ローンの返済が難しくなるのは死亡や高度障害状態だけではありません。死亡や高度障害状態以外の病気を保障する特約が付いた団信は、ご自身が不安な病気や、現在加入している各種保険なども確認して、無駄なく役立つ団信を選択するとよいでしょう。3大疾病保障付き団信は特約なしの団信に加えて、住宅ローンの債務者がガン、脳卒中、急性心筋梗塞のいずれかを発症し、所定の状態になった場合に保険金が支払われるという特約付きの団信です。

※保険金の支払条件は金融機関や商品によって異なります

8大疾病保障付き団信

3大疾病に加えて高血圧症、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、慢性膵炎といった生活習慣病を含む8つの病気のいずれかを発症し、所定の就業不能状態になって住宅ローンの返済ができない状態が一定期間を超えて続いた場合に保険金が支払われる可能性があります。対象となる病気や条件は金融機関や商品によって異なります。

団信に加入するときの注意点

最後に団信を比較する時や加入する時の注意点について確認しましょう。

健康状態を告知する

健康状態や持病によっては団信に加入できない可能性があるので注意が必要です。団信の加入が、住宅ローン利用ための必須の条件とされている場合は、住宅ローン自体利用できないこととなります。今、健康であるのでしたら、その状態を大切にしたいところです。団信に加入できない場合、必須の条件とされていないフラット35が選択肢となりえますが、団信に加入せずに亡くなると、ご家族に住宅ローンの債務が残ります。注意して貯蓄などの備えをしましょう!